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一般化の罠

woman lying on bed holding smartphone

「一般化しすぎるな」

今回はこのテーマでお送りしたいと思います。

 

皆さんは、普段何かモノを考える時、「一般化」をしていませんか?

 

例えば、世の中の風潮として

「宿題を出していない奴=不真面目=頭が悪い」

と言ったような考え方があるといった具合です。

 

たしかに宿題を出していない人は、やる気がないか宿題の問題が解けなかった人のように思えます。

 

しかしながら、中には頭が良く成績が良いにもかかわらず宿題を出していない人もいます。

 

普通に考えると変ですよね?

 

「宿題出さない=不真面目=頭悪い」という等式を崩すことになっていますから。

 

実はこれが一番危険なんです。

 

一般化というのは人間にとってとても便利な道具なんです。

 

一方で、細かな状況を鑑みて演繹することかができなくなってしまいます。

 

そのため、一般化とは諸刃の剣なのです。

 

例えば先程のように、一般的に、宿題を出さない生徒は、宿題がわからなかったか、怠けた生徒である可能性がたしかに高いです。世の中の傾向としてそういった風潮があります。

 

しかし、中には、もはや宿題のレベル以上の知能を持った生徒が「時間の無駄」と感じ宿題をやらない可能性もあります。要するに勉強の効率化です。

正直こういった学生は上のレベルの学校に行けば行くほど沢山います。

 

そのため、一概に宿題を出さない=不真面目=頭悪頭いかったという答えにはならないのです。

 

一般化をすることによって人間はスムーズな思考を可能にしていますが、それに頼りすぎると足元を救われてしまうこともあるのです。

 

人類にとって一般化された知識、いわゆる帰納的な知識はたしかに必要ですし、そこから各々の状況に応じた演繹的な知識や軽減も必要不可欠です。

 

しかしながら、なんでも一般化するのはよくないのではないでしょうか?

 

もう一度、別の例で改めて考えてみてください。

 

あなたは今、無実の罪で痴漢の犯人だと疑われています。(要するに冤罪です。)

 

そして、全力で痴漢の容疑を否定しています。

 

しかし、刑事は「やましいことがあるからムキになっているんだ」と言って話をきません。

 

実際心理学では、疑われた時に本当のことを言っている方がムキになり、嘘をついている人の方が冷静であるという傾向があります。

例えば浮気を疑われた男性が本当に浮気していなければ終始ムキになって不機嫌になるのに対し、浮気をしていた男性は疑いが晴れた後にベラベラとアリバイを話し出すと言った具合です。

 

これを鑑みた時、刑事はムキになる=嘘を付いていると一般化してしまっているため真実を見失ってしまっているのです。

 

では、どうしたらよいのか。

 

それは「一概には言えない」という考え方を身につける事です。

 

とてもシンプルで誰でもわかっているような事ですが、なかなかできません。

 

では、一般化の呪縛から逃れる事ができたら何ができるのか。

 

それは、物事の本質を見抜き騙されなくなります。

 

最近よくYouTubeで「大学に行く必要はない」という内容を発信している人が何人かおられます。

 

これをみた時、私は「(〇〇な状況の人の場合)は大学に行く必要はない」と言っているように感じました。

 

そして、実際に内容を視聴したところ、一概に全員が大学に行く必要はないとは言っていませんでした。

 

要するに、「一概には言えない」という視点を持っていたため、YouTubeで「大学に行く必要はない」と発信している人が本当に伝えたい事を誤解なく理解することができました。

 

たしかに、一般化された知識や経験は大切です。

しかし、それだけでは不十分で、そこから各々の状況には応じた演繹力が大切になってきます。

一般化にすがっていては思考停止になってしまいます。

 

そのため、皆さんは一般化された知識に惑わされず、自分の状況に合った知識の吸収の仕方を取り入れて欲しいとおもいます。